「おはよう」


大声出してたスーリンを見つけて、エニスが挨拶がてらに寄ってきた。



「Sクラス、一緒だったな」

「うん、アレンもよね」

「そうそう、あたしも~」


ノリで入ってきたスーリンはエニスに「お前は違うだろ」とビシッと厳しく返されていた。



「アレンもう来てるかしら」

「遅刻ギリギリに来るんじゃないの」



スーリンと別れて演習をするホールに向かいながら、私達の話題は昨日の黒服集団になった。



「なーんか見たことある気がするのよ…。」


「街庁の人か?」


あぁ、そうかも。


私のお父さんはこのカルアシティの街長。

最近はその仕事の仕方にちょっとムカついたりそれはないんじゃないのって思ったりする。


けど言えないんだけどね…。



お父さんは怒ったら恐いから。

仕事に関しては少し冷酷。