「…?顔、赤いけど?」
「ななな、何でもないってば!」
バレたらやばい!
レイは咄嗟に枕を掴んで反射的にそれを放り投げた。
しかも、たくさん。
「うわ、何だよ!枕投げんな…っゔ!!」
「…きゃあぁああぁ!ごめんなさいアレン!」
「うっるさぁい!起きちゃったじゃないのよぉ!」
「Zzz…」
「何お前だけ寝てんだ起きろギルク!」
やけくそになったアレンは自分にぶつかった枕を思いきりギルクに叩き込んだ。
「Zz…っぐぇ!のわぁっ!?」
跳ね起きたギルクも混じって、四人の枕投げ大会が始まる。
いつもとは少し違うようで、いつもと変わらない朝。
レイは笑い、枕を投げながらも不意に窓の外の青空に目を向けた。
───ねぇ、おにいさん。
貴方はこの恋、応援してくれますか?
★END★