「ほ、ほんとに?」
「ほんとにぃ~」
「もう、妹じゃない?」
「うん」
「ほんとのほんとに?」
「しっつけぇなぁ~。じゃあ証明してやるよ」
そう言ったギルクはイルを離して、少し屈むとおでこにキスをした。
「ひゃっ?!」
イルはめずらしく真っ赤になる。
「林檎みてぇ!お前は可愛いなぁ~」
またギルクはイルを引き寄せた。
「ほら、イルからは?」
「えっ」
「チューして♪」
ギルクに言われて、イルはその頬にキスをした。
「うひゃあ!照れるぅ~」
きゃ、と自身の顔を覆ったイルの手をギルクは掴んだ。
「もっと照れろ!」
そして今度は、唇を重ね合わせた。
こうして、まだ幼いイルの街一番有名だった片想いは、街一番有名な両想いに昇進したのでした♪
★END★