イルもギルクに着けてやり、二人でそれを夕日にかざした。
「ねぇギルク?」
「ん?」
「中身重視って言ってたよねっ?」
「うん、そぉだな。」
「あたしは?」
「ふぇっ?」
「あたしは、どぉなの?駄目?」
奇声を発したギルクにイルは畳み掛けた。
ギルクは驚いてイルを見つめる。
「あたしね、ギルクが大好き。」
ついに言った!
イルは心臓バクバクになりながら、人生初の告白をした。
「イル…」
ギルクはイルをジッと見つめる。
「…ギルクは?」
イルは不安そうに上目遣いで返事を促した。
「…俺はなぁ…。」
イルの上目遣いを見下ろして、ギルクはニッと笑った。
「可愛いイルなら大歓迎♪」
そして、ギュッと抱き締める。
はじめてギルクからそうした。


