「お!まじで?サンキュー♪開けていいか?」

「うんっ」


イルはドキドキしながら袋を開けるギルクを見つめた。



「これ…」

ギルクは出てきたブレスレットを見てからイルに視線を移す。


「…嫌だ?」

「いや、嬉しいけど…」


そこでイルは不安そうな顔をする。



「けど?」


「…かぶっちまった。」


苦笑いするギルクは小さな別の袋をイルに渡した。



「えっ?」


「3日後のお前の誕生日に渡すつもりだったんだけどよ~。開けてみ?」


そう言われてイルは袋を開く。



「あ!」


中にはイルがギルクに渡したブレスレットの、色ちがいが入っていた。



「わりぃな、かぶっちまって。」


「ううん、嬉しいっ♪おそろ♪」



嬉しそうに、大事そうにそれを握り締めたイル。


ギルクはにっこり笑ってそれを腕に着けてやった。