………はれ?

今…。



イルは自分のまわりにたくさんの花が咲いたような気がした。


拍子抜けしたぼけっとした表情が笑顔になる。





「なっ…それってあたし、フラれてる?」


女の子は目を見開いて驚いていた。

ギルクはそれを見て呆れる。



「言いにくいけど、そうなるなぁ…。」




ばちん!




鋭い音がして、頭が怪しい方向に飛んでたイルは現実に引き戻された。




ギルクが、頬をぶたれていた。




「アタシをフるなんて、最っ低!」


そう言い、女の子はギルクを睨んだ。



「はい…??」



まだよくわかってないギルクは困ったように言った。




「このアタシに告白されるだけでもありがたく思いなさいよ!」


「…………。」



なんじゃそら。



嫌気がさしてきたギルクは黙って突っ立った。