はいぃいいぃ!?



『アタシ、ギルク君が好き。付き合って?』




告白?告白?

これは告白?




イルの頭の中はまさにパニック状態。


買い物のとき友達が言っていた。


ギルクは実はモテていると。



それが、これか!




「え、あぁ、ありがとう…」


当のギルクも驚いた様子だ。



───ふんだ。

ナイスバディの美人さんが好きなんでしょ?

どうせ付き合うんでしょ?

そしたらもうこんなガキとは遊ばないんでしょ?




自分で考えて泣きそうになるイル。


今はさっきコケたときの怪我より、胸が痛かった。





「付き合ってくれるの?」


またまた甘ったるい、うざい(←イルいわく)声で女の子は聞いた。



───ほら、早く、言っちゃいなさいよぅ!




「ん~、ごめん。付き合うのは断る!でも、ありがとう。」



ギルクは笑顔でそう言った。