花言葉に思いを込めて。前編



帰り道


聞けば私が体育で倒れたところを

壱弥に助けてもらったらしい




「なんか今日は迷惑かけっぱなしで
ごめんね、ありがとね」


「全然、どーいたしまして」



ほら…たまに見せるこの笑顔


私に向けられるにはもったいなすぎるくらいだよ




「そういや、なんで、親の迎え
拒否ったの?」



壱弥なら話してもいいかなって思った



まだ千歳しか知らないこの事実を

「実は「壱弥!!!」



言おうと思った瞬間誰かの声によって遮られた