帰り道 聞けば私が体育で倒れたところを 壱弥に助けてもらったらしい 「なんか今日は迷惑かけっぱなしで ごめんね、ありがとね」 「全然、どーいたしまして」 ほら…たまに見せるこの笑顔 私に向けられるにはもったいなすぎるくらいだよ 「そういや、なんで、親の迎え 拒否ったの?」 壱弥なら話してもいいかなって思った まだ千歳しか知らないこの事実を 「実は「壱弥!!!」 言おうと思った瞬間誰かの声によって遮られた