決定的な答えを告げたと思った次の瞬間には、蕾の顔は半分は涙で濡れているんじゃないかってレベルにグシャグシャになっていた。


「ワァァァァァァンッ!!」


大きな泣き声を上げ、もう1度オレに抱きついてくる蕾。


オレは今度は引き離そうとはせずに、黙ってその体を抱きしめた。


オレの体は、温度を感じない。


だから暑さも寒さも平気であって、蕾の体もまるで人形を抱きしめているみたいだ。


それでもきっと、蕾は……心と同様にポカポカと温かい体温の持ち主なんだろうなぁ………


「一流……どうして、どうして………っ!!」