私の言葉にフッと微笑む一流の姿があまりにも優しくて、私の心臓はドキン…と思いっきり飛び上がった。


「蕾?顔赤いけど大丈夫?熱中症じゃないの?」


「だ、大丈夫!体調は大丈夫だから、気にしないで!」


余程真っ赤になっていたのか、公園に来る時と同じ様に心配してくれる一流だったが、今度は冷静に返す余裕が無い。


一流に背中を向けてコッソリ胸元を擦ると、まだドキドキいっていた。


な…何これ。どうして私、一流にドキドキしてるの?


普通に会話してて、ドキドキする要素なんて全く無かったのに……


「どうして――――…」