まだ王子はそんなことなど知る由もありません。


ただ、呆けたように彼女を見つめていました。

薄ら笑いを浮かべながら……。そこだけ見ると、只の変質者です。



その時、


『バッチーン!!』


もの凄い音が響き渡りました。


「「!?」」