王子様はこくり、と頷いて言いました。 「はい、勿論ですお父様。」 実は、王子は生まれてこの方"恋"というものをしたことがないのでした。 「そうか、良かった良かった。実はもう見つけていたんだよ。 ・・ 少々気が強いが、お前にはそれくらいでちょうど良い。 まぁ、一目見てみろ。吃驚するような美少女だぞ♪」 流石に行動の早い王様。 心なしか、王様が喜んでいるようですが。