ホームレスの人が集まる公園でした。 その一角に置かれた、ひとつのブルーシートテントが、異様な存在感を放っています。 なぜならば…そのブルーシートテントには、血のような紅いペンキのたどたどしい字で、 [我等此処に集まりし] とまるで一昔前のヤ●キーみたいな言葉が書いてあったのです… ホームレスたちは、興味を抱きながらも、あまりの威圧感に遠くから見守っています。 ただ、姫は臆せず、近寄って行き、 「そこか?」