なんだかんだで学校に着くと

もう授業始まりの5分前。


教室に入り急いで席に着く。


「おはよー!相変わらず菜乃花は来るの遅いね〜」


前の席からあたしにそう言ったのは

西本涼夏(ニシモト スズカ)。


「おはよ!だって〜ギリギリまで寝てたいじゃん?」


「はいはい。まぁ菜乃花らしいけど。」


そう笑う彼女はあたしが高校入って

最初に仲よくなった友達。


部活も同じバスケ部のMGで

いつも一緒にいる。



「でしょ♪それより1時間目の授業なーに?」


「えっとね、たしか…数学!」


「えっ!?課題やってないよ!涼夏〜助けて〜」


「あーはいはい。もう菜乃花はいつもいつも……」


呆れながらも

ノートをあたしに差し出してくれる。


「涼夏〜いつもホントありがと!」




あたしの朝はいつもこんな感じ。