あのあと、午後の授業は

いつも以上に何にも頭に入ってこなかった。


部活もMGの仕事を淡々とこなしてたら

もう終わる時間で。


涼夏はあたしの様子がおかしいって

心配してくれてたみたいだけど

別に体調が悪いわけでもなかったから

笑って誤魔化した。



ジャージから制服に着替えて

携帯の電源を入れると

画面には瑠璃からのLINE通知。

内容は“先帰ってて”というもの。

今日は吹奏楽部の帰りが遅いみたい。


いつもは待ってたりもするんだけど…


今日はそんな気分じゃなくて

あたし1人の帰り道。