……何を来てけばいい?

集会って

行ったことないし



わからないし


うーん










迷った結果


制服にしてしまった。






紙に書かれた場所へと向かう



時間は夜中。




私は少しドキドキしていた

いやかなりドキドキしている




こんな夜中に

この家を出るのは初めてだ。




…見つからないかな



もしこんな夜中に出かけてるのがバレたら…






私は部屋の鍵をしめ、
あらかじめ用意していたローファーをにぎり


ベランダから木に移り飛んだ。




はぁはぁはぁ




息をきらして走った。


あの家から少しでもはやく

少しでも遠く!



久しぶりに目一杯走った










場所は家からそう遠くない海辺近くだった




海周辺はもう暗く



普段なら前も見えないが



今日は違う





チカチカした光が

いくつもの数が





遠くで光っている





私はそこに向かって歩き出した








震えが止まらなかった。





足も震えうまく歩けない






集会の場所より少し離れたところで


電話をかけた



「あ、中川龍?
私だけど、ついたよ」



「んあ?
あー宇佐美きたのか!
おいでおいで~うっ」




「え、まさか酔ってるの?」




「んー?
いいからおいでよ待ってるからね」


ブチッ




ちょっと、


なんなのよ!



来てやったのに!



迎えにもこないの?!



学校では優しかったのに



酔うと変わるものね!




私は怖さと緊張とでパニックになり

怒りは頂点へとたっしていた。




プルルルル
プルルルル





【中川龍】



あ!

もう一度中川龍から電話がきていた


今度こそ
言ってやるんだから



そう思い電話にでて勢い良く叫んだ





「中川龍!
ふざけんな!
私ひとり置き去りにして!
酔うなら酒なんてのむなー!
誘ったのそっちなのに
ひとりにするなー!」





言ってやった!


そう思った瞬間





「ぶっ
ははっ」



電話から笑い声が聞こえた




「何笑ってんのよ!」





「いや、震え声なのに強気でおもしろいなーって」




声が違かった。

中川龍より少し低めで


落ち着いた

でも魅力ある声




「だれ」



私が言うと





「お前、龍の友達だろ?
龍から聞いてるよ」




「……かえる」




笑われたことによって

私の機嫌はさらに悪くなり

そう電話の相手に言った。





「待てよ、
こっち来んの怖いなら

あそこに見える倉庫の前にいろ」




「は?」




ブチッ




電話は一方的に切られてしまった。




誰かわからないさ


怖いし


今までの私ならきっと行かなかった




でも、


あの声の人に会ってみたい



会ったら私の人生が




何か変わる気がしたんだ。







私の足は自然と


その言われた場所へと近づいた。