嘘すき


学校帰り、私は1人さっきの事を考えていた。

「てか薬局よんなきゃ」

用事を思い出して、とりあえず家に帰って着替えてから薬局に向かうことにした。

「いらっしゃいませー」
店の中涼しい。
(えーとシャンプーシャンプー)

いつものシャンプーなくなっちゃったんだよね。気に入ってるからあれほしいな

「あ、これこれ」

いつものシャンプーを見つけて持ってレジに向かった。

(うわーレジ並びたくない。)

レジにはお会計をしてる人とその近くに沢山の物を買うおばさんがいて時間がかかりそうだった。
その少し先に若い男の人がいた

(品出し?レジ行けばいいのに…)

そう思ったけどチョコが食べたくなって私はお菓子売り場を探した。

「…どこ?」

あ、あった。
そー思って行こうとした時、ちょうどさっきの男の人がこっちのほうに来てて目が合った。

(背、高っ!)
ペコっ。
(え、なに?)
ペコ…。

なぜかペコってしてきたお兄さんに私も思わず返した。

(てか、てか。なにすんごくかっこいんですけど芸能人に似てるよ)

そんなこと思いながらお菓子売り場に行った。
内心「きゃーきゃー」叫びたくてうずうずしてて、思わずにやにやしてしまうのを我慢した。
ってそんなことより決めなきゃ。

私はチョコを選んで今度こそレジに並んだ。
やっぱりお兄さんは品出しをしててレジにはいなかった。

(ざんねん…)

そう思っていると私に気づいたお兄さんが突然立ってレジに向かった。