平誠組 

 「女のクセにキャッチボールって、毎度のことながら笑えるな。」
 「やかましい!私が何をやろうと勝手だろ!」
 そっちこそ、このご時世で男女差別とは古臭い。
 「時間がない、そろそろやろう。」
 と、森下が短く言い放つ。
 どんな戦隊物でも青=クールという方程式は崩れないのね…‥…
 好きな色が青だけに余計に辛すぎる。
 「そうだな、全員臨戦態勢をとれ!」
 これまた変わらない方程式、赤=リーダーの声がかかると同時にザッとメンバーが構える。
 まずい、この体勢は.............
 「GO!」
 やっぱり!5人合体最終奥義
 ”投げ駆け五裂” 初っぱなから出すのか最終奥義のクセに!
 5人一斉に目標に向かって走り物を投げつける。なんとも恐ろしい技だ。
 かかってくる5人に背を向け逃げる。いや、正確には襲いかかる危険物からといった方が正しい。   
 石、枝、ゴミ、シャーペン、ハサミ、
カッター
 何度もしつこく申し訳ないが、ホントどこから出してるんだよ!
 それに何だかイジメのレベルをとっくに越して暴行罪になりかけている気がする。

 タンター タカタカみーぎひだりタンタンタカタカタタタタタカタカ タータカタカみーぎひだりうーえしーたタカタカタン
 
 学校に入んないの?という声があるだろうが心配御無用。実はある秘密のルートがある。
 うちの学校には野外プールが存在する。出入り口は1つしかないが、囲っているフェンスをよじ登れば入れないことはない。錆び付いてて触れば汚れるけど、そんなことは一向に気にしない私だからこそ使用できるシークレットロードなのだ。