「土方さんの俳むぐっ!「.............とりあえず、俺はお前のことを信じる。だが、他の奴らは納得できないだろう。何か別の証拠はないか?」
 「僕も信じるよ。めいいっぱい笑わせてくれたからね。君と僕は気が合いそう」
 口を封じた鬼の手を無理矢理押しのけこの状況を面白がるように笑う。
 「言っときますけど、今回は緊急事態でやむ終えずの思いだったんですからね。そこまで私もSじゃないですから」
 「何のことだかさっぱり分からないんだけどさぁ、そろそろ俺達の存在を思い出して欲しいんだけど.............」
 ワンワン(仮)が我慢ならないかのように呟く。
 「それじゃあ.............皆さんの名前を片っ端から当てるっていうのは?」
 「駄目だ。さっきから俺達自身で名前を呼び合っていた。証拠にはならない」
 影と同化し始めていた黒装束の方がすかさず指摘した。
 そりゃそうだ。でも
 「確かに呼び合っていましたが全部じゃないですよね。それとも、少し名前を聞かれたぐらいで素性がばれるような管理体制なんですか新撰組って?」
 これまで受けた不当な扱いと信頼の1歩を築けた安堵感が災いしてつい怒りを買うような口を.............