平誠組 

 え~と、幕末といえば何だっけ?坂本龍馬、新選組、徳川慶喜、ペリー、終わり幕府、刀語。あれ?ペリーって江戸だっけ?最後はなんか違う気がするし、江戸って幕末に含まれるんだっけ?
 「おい、さっきから睨んだり泣きそうになったりと百面相してるが大丈夫か?」
 信じがたい事実が脳内マッピングシートの重要欄に埋まった。書き間違えではないかと思いたい。だが、拒絶心という消しカスが積もっていく中、鉛筆で書かれた7つのカタカナだけは変わらずこべりついている。
 赤い花丸が綺麗に咲いているな~
 小学生の頃100点を見て流した涙とは違う涙が流れる。
 「おい」
 お預けを喰らってるライオンのような怒気を含む地獄の声が響く。
 慌てて消しカスを振り払う。
 考えてもどうせ同じとこグルグル回るだけだ。イヤだけど、滅茶苦茶イヤだけど仕方ないから受け止めよう。
 ああそうですよ、私はタイムスリップしちゃいましたよ。デロリアンでも机の引き出しの異次元空間でも衣装ダンスからでもない。プールからという非常に珍しい所から歴女の好む幕末へとジャンプ。でも茨城県民の私としては水戸黄門に会いたかった。
 ”じーんせい、楽ありゃ苦ーもあるさー”
 心に沁みる感覚を覚える私は果たして哀れなのか?