平誠組 

 「お前、さっきからぷーるやらこん、こ、こんびにやら、ばいとやら一体何言ってるんだ!」
 「ん~~、君の口から飛んでくる言葉が全く理解できないんだが」
 「こりゃ幕末きっての変わり者拾ってきちまったようだな総司」
 はっ?今聞き捨てならない単語が発せられたような.............
 「今なんて言いました、赤ポニさん!?」
 「あ、赤ポニ!?」
 「あっハハハハハハ!赤ポニって!この子面白すぎ!」
 赤茶ポニーテール、略して赤ポニ。ちなみに鉢巻き筋肉はハチ筋。わんぱく犬はワンワン。  鳴き声?
 最後のは自分でもズコッと転けたくなる。後で別のを考えよう。
 ゲラゲラなのかキャハキャハなのかよく分からない笑い声がBGMとして流れる。作詞作曲奏者いずれも総司さん。
 この演奏のポイントはチラリと見える6つに割れた仮面ライダー腹筋だろう。
 「総司!お前笑いすぎだ!いいか、俺は幕末きっての変わり者だと言ったんだ」
 「ばくまつ?」
 いやまさか。
 「今、何年ですか?」
 次の答えで私の平凡?な人生がガラリと変わる。
 もし私の仮説が正しければ、新選組関連本に毎回毎回嫌って程出てくるあの有名な年号が返ってくるはず。
 「次から次ぎへと何言ってるんだ。今は文久3年に決まってるだろ」
 意外にも絶望のどん底に突き落としたのは鉢筋さんだった。
 嘘だ。よりによって一番あって欲しくなかった状況に立たされていたなんて.............
 かれこれ15年生きてきたが救世主が現れ救ってくれたこともなければ、摩訶不思議なパワーに目覚めたことも、胡散臭いエイリアンやちびキャラに出会ったこともない。そんなアニメや小説みたいなことが都合良く起こるはずがない。あっていいはずがない。そんなことが起こればいいなと想像しながらも、語尾に必ず否定形にしていた私がまさかまさか、タイムスリップしたなんて!