～７月１０日～
月島さんはクラスに馴染むのが
とても早かった。
この１ヶ月で月島さんは
僕や、吉井、斉藤、僕の姉など 、
たくさんの友達が出来た。
僕は月島さんや他の友達と
楽しい日々を送っていた。

月島さんが僕の隣に来て
１ヶ月が過ぎた朝。.....

吉井がこっちに走ってくる。
「夏休みの日曜日どっかみんなで行かね？
月島と斉藤とお前の姉も
誘ってるからさ☆」

「ぁ、あぁー、別にいいけどw」

僕は迷わずＯＫした。

「おぉーっ！サンキューなー☆」

俺がＯＫした瞬間、
吉井は走ってどこかにいってしまった。
全く落ち着きのない人だ。

そして、７月１０日の放課後。

みんなで集まって、
行く場所と 、
集合時間と、 集合場所を決めた。
行く場所は、市民プール。
集合時間は１０時。
集合場所はコンビニ前になった。

それから夏休みの日曜日が
ついにやってきた。
僕はいつもより早めの
６時に起きてしまった。
みんなで集まってプールに行くのは初めてなのでとても楽しみだった。

僕は９時３０分に家を出て、
９時４５分に、コンビニ前に着いた。

「おっ！？坂本じゃん！沙奈は？」

「姉なら少し遅れてくるってー。」

コンビニ前についたら、
そこには斉藤の姿があった。
あのメンバーのなかで
斉藤が一番プールを楽しみに
していたらしいから、
一番に来ていてもおかしくはないっ。

１０時になった。
僕と斉藤以外に、誰もこない。

１０時５分になった。

斉藤が何かを見つけたような目を
している。

「ぉぃ、坂本、あそこに
人がたくさん集まってるぞ....？」

「あぁ、ホントだな...」
っと言った瞬間、
僕の姉が人がたくさん集まってる所からこっちへ走ってくる。........
とても...慌てた表情で。

こっちに来た姉は
とてもパニック状態だった。
そのパニック状態の姉がやっと
言った言葉は、

「月....島さん...が...」

とても、ただごとでは無さそうだ。
姉は、人がたくさん集まってる所から
急いでこっちへはしって来た。
きっと、あの人がたくさん集まってる
ところに、何かがあるんだっ！
っと思った僕は、
姉を斉藤に任せ、急いで
人がたくさん集まってる所へ走った。

人がたくさん集まってる所に
着いた。
人の隙間をくぐって、何かが見えた。

初めに目についたのは、
信じ難いが、

赤に染まったトラックだった。

そのトラックの下に誰かがいる....
２人みえた...

一人は、泣き崩れている吉井。
もう一人は...
月島さんっ...！？

とても信じられなかった。
月島が赤に染まって倒れてる。
どうして！...どうして...
僕は信じられなかった。

「こんなのが....別れなんて....ぃゃだっ......」

僕はついその場に座り込んでしまい、
そこから先のことは
覚えていない。

トラックに乗っていたのは
銀行強盗で、盗んだトラックに
お金をつめて逃亡中だったらしい。
銀行強盗は子供を引いてブレーキをした
瞬間、すぐに警察に捕まった。

僕は、
急な別れがサヨナラも言わず
去って行くのを感じていた。

人生とは、
いつ始まるか分からない
いろんな出会いから始まり、
いつ終わるかわからない、
いろんな別れで終わる。
っと僕は思う。

そのいろんなとは、
誰にもわからない、
いろんな出来事......