自分の部屋のベッドの上に下ろす。
愛空はぐったりしていて、全身が冷たい。
「愛空……なんであんな大雨の中……っ」
「ごめんなさい……榎本くん……」
愛空は力なく言うと、手に持っていた袋を俺に渡した。
「少し……濡れちゃった、けど」
「これは……?」
「榎本くんの好きな、チョコブラウニー……作ってみたんです。下手くそだけど……」
愛空……もしかしてクラスの女子との会話聞いとったんか?
だからチョコブラウニーを……?
「私……榎本くんに『もう構わないでください』なんで言っちゃったけど……やっぱりイヤです」
愛空は目に涙をためて、俺の目を見てから起き上がって俺を抱きしめた。
ちょ、どーなっとん!?
愛空が……俺のこと抱きしめとる……?
やばい、理性吹っ飛びそう……。



