「愛空の友達の……アカリちゃん?」
『そうだけど』
や、やっぱりな……でもなんでアカリちゃんが俺の電話番号を?
教えた覚えないんやけどなぁ……。
『勝手ながら榎本くんの連絡先知ってる子に電話番号教えてもらったの』
「あぁ、そうなんや。で、なんか用?」
『なんか用?じゃないわよ!!!今日、愛空とデートするんじゃなかったの!?』
「いや、それはもうナシになったっていうか……俺、愛空に嫌われたみたいやし」
『……榎本くん、バカなの?愛空、ずっと三つ葉公園にいるんだよ!?大雨の中ずっと……榎本くんのこと待ってるよ!?』
……は?
愛空が俺のことを待ってる?
「いや、それなんかの間違いやろ」
『間違いなんかじゃないよ!さっき三つ葉公園の前を車で通りかかったら、愛空がびちょ濡れになってベンチに座ってたもん!』
「ウソ……やろ」
『本当だってば!はやく行かないと愛空が風邪引いちゃうよ!』
「アカリちゃん……ありがとうな」
俺は電話を切って、急いで着替えた。
そして三つ葉公園へと無我夢中で走った。



