緊張とはまた違うドキドキのように感じる。
でも、緊張じゃなかったらなんのドキドキ……?
「もう私、授業に戻りま……」
「アカンって」
「きゃっ!」
榎本くんの腕をすり抜けて、立ち上がろうとしたら腕を掴まれ、バランスを崩してしまった。
私は榎本くんの胸に思いっきりダイブしてしまった。
顔をあげると、すぐそこに榎本くんの顔がある。
「あっ、ご、ごめんなさ……っ」
「大丈夫か?」
「は、はい……」
慌てて榎本くんの上から退くけど、また鼓動が加速し始める。
私ってば……どうしちゃったの?
さっきからずっとドキドキして……。
「ほんま、愛空はドジやなぁ」
「す、すいません……」
ドジっていうのは昔から親にも友達にも言われてきたことだから、否定できない。



