【完】純情レンアイ







「な、なんでそうなるんですか……」



「ええやん、この勢いでちゅーしようや」



「……っわ、私、帰るので!!!」



榎本くんを振り切って、私は歩き出した。



もう榎本くんには付き合いきれません……。
榎本くんは何回も色んな女の子とキスしてきたんだろうけど、私なんて一度もしたことないんだよ?
その……ふぁ、ファーストキスって大切にしたいもん。



なのに……なのに………っ



「おい、愛空ちょっと待てや……って愛空!?」



「う……うぅ……っ」



目から涙を流す私を見て、榎本くんは驚いた表情をした。



「ごめんって、冗談やから!キスしようとか……」



オロオロしながら私に謝る。



私ってばなんで泣いてるんだろう。
泣く理由なんてないのに。
男の子に免疫のない私と、女の子慣れしてそうな榎本くん。



女の子の扱いに慣れてる榎本くんを見てると、なんだか悔しくて……涙が出てきた。