「今、愛空の顔が赤いのって……夕日のせい?」
「えっ?」
「それとも……手、繋いどるから?」
と、自分の右手を指さす。
私はその先に目をやると……。
「あ、えっ!?」
手を繋いだままだった。
下駄箱で手離したはずなのに……いつの間に!?
「全然気づかへんから、俺のこと好きになったんかと思った」
動揺する私を見てククッと笑う。
「ち、違います……っ」
慌てて、手を振り払う。
「でもさ、愛空、もう俺と話すのにそんな緊張してないよな」
「あっ………」
た、たしかに。
今朝、初めて会ったときは逃げちゃうぐらいだったのに……。



