【完】純情レンアイ






「じゃ、じゃあ私まだ帰りません!」



「えー、別にええやん。一緒に帰ろーや」



「で、でも……」



また榎本くんのペースにのせられるのが目に見えるし……。



「ほら、帰るで!」



「えっ、ちょ、榎本く……っ」



榎本くんは私の腕を引いて、屋上を出た。



あぁ……早速、榎本くんのペースにのせられてるよ……。



「うお!めっちゃ夕日キレイやん!」



学校を出てしばらくしてから、榎本くんが空を指さした。



「ほんとだ………」



夕日は大きくて真っ赤で……思わず見惚れる。



「なぁ、愛空」



「は、はい?」



私は首を傾げる。