男の子を目の前にするだけで、変に緊張しちゃって上手く話せない。
しかも赤くなっちゃうしほんと最悪……。
はぁ、男の子がニガテなのをなおせたらいいのに……。
ため息を1つついて、また歩き出す。
こんなことなら女子高に通いたかったな……。
女の子ばっかりの方が落ち着くもん。
あーもー、自暴自棄になりそう。
「なぁ」
「はぁ……」
「なぁ」
え?
背後から男の子の声がする?
いやでもまさか私に話しかけてるワケじゃ……。
「なぁ、さっきから呼んどるのに無視か?」
と、後ろから肩を掴まれる。
「ひぇ……っ!?」
わ、わ、私!?
私はおそるおそる振り返る。