「授業に関係ある質問をしとっただけでーす」
「えっ!」
榎本くんは先生に言った。
「……そっか。質問あるなら私にしてね?」
「ういーっす」
先生はふぅ、っと息を吐いてまた授業を始めた。
はぁぁぁぁ……せっかく離れるチャンスだったのに!
榎本くんなんか……榎本くんなんか……大キライっ!
「残念やったな」
「うっ……」
榎本くんは私を見てにやっと笑う。
私は負けじと榎本くんを睨んで、手を振り払った。
それから私は榎本くんを無視しつづけて、午前の授業を終えた。
キーンコーン―――
昼休みの始まりを知らせるチャイムが鳴る。



