【完】純情レンアイ






「ど、どうぞ……」



私は自分の机と榎本くんの机の間に教科書を置いた。



それから、緊張を和らげるために少しイスを榎本くんの席と逆の方に移動させた。



机くっつけると、距離が近いから……はぁ。
小学生のとき、机を普通にくっつけて我慢してた私すごい。



「なぁ」



「は、はいっ」



授業が再開してから少し経って、榎本くんが話しかけてきた。



「お前さ、ほんまに男ニガテなんか?」



「あ、は、はい……」



「まぁ、俺からイス離すぐらいやもんなぁ」



ギクッ……っ



ば、バレてたんだ……。



「ご、ご、ごめんなさい……」



「ってことは、こういうのもあかんのやな?」



そう言って榎本くんは机の下で私の手を握った。