【完】純情レンアイ






キーンコーン―――



1時間目の始まりを知らせるチャイムが鳴り、アカリは自分の席に帰っていく。
そして榎本くんも私の隣の席に着いた。



これで、私はまた平和に過ごせる……よね?



「はい、じゃあ授業はじめまーす!教科書89ページ開いて~」



国語の授業が始まり、私は教科書を開く。



「先生!俺、転校してきたんやけどまだ教科書届いてへんから隣の人と机くっつけていいー?」



「えっ」



う、ウソでしょ?
いや、でも榎本くんの私じゃない方の隣は男の子だし、そっちに見せてもらうでしょ。




「あぁ、そっか。うん、いいよ」



「あざーっす」



榎本くんは立ち上がると、私の机に自分の机を移動させた。



え?ウソ?



「あ、あの……」



「見せてくれへん?逢坂さん」



榎本くんはキラキラ輝く笑顔で私に言う。




これは……もう、断れないです。