約束の時間からもう5時間30分。 時計台に着いた。 大和まだいるかな? そう思ってキョロキョロ周りを見た。 ...いた。 下を向いててこっちに気づいてない大和。 「大和!」 私は大きな声で呼んだ。大好きな人の名前を。 すると大和は笑顔でこっちを見た。 「なんで?なんでまだ待ってるの?私が来るか分かんなかったじゃん。」 「玲奈は来てくれると思ってた。実際来てるだろ。」 それ以上なにも言えなかった。 そんなに私のこと信じてくれてるんだ。 そりゃ大和が恋って言ったから愛に来るに決まってる。