時計台に着いた。 「.....やっぱまだいないよな。」 俺はそっとつぶやいた。 そして時計台にあるベンチに腰をかけた。 あ、10時。 周りを見渡すと子供連れの家族。カップル。おじいちゃんおばあちゃんの姿しか見えない。 玲奈、やっぱ来ねぇのか? 時間だけが刻一刻と過ぎて行く。 さっきまでいた子供連れの家族もカップルもおじいちゃんおばあちゃんも帰ってゆく。 でも何時でも待ってるよ、俺は。 きっと玲奈は来るから。 「大和!」 ...ほらな。