「ってことで来ちゃった」
「はやくね?」
あれから二日後、私はもう一度伊織くん宅におじゃましていた。
あわよくば勉強を教えてもらおう。
「ココアおいしい」
「そりゃよかった…っていうか人の家の前で座り込むのはやめなさい。変な噂たっちゃうだろ」
「いや、帰ってると思って」
「lineしなさい。なんのための連絡手段ですか」
伊織くんは私の隣に座り、コーヒーを飲む。
「今日はどうしたの」
「会いたかったからきゃった」
「…そう」
私が素直に伝えると伊織くんはそっぽを向いてしまった。
彼が耳まで紅くなっているのを私は見逃さなかった。
それから、私は彼の家に入り浸るようになった。

