「具体化したものが、この格好かしら――」
「こういうの、そそって欲情するでしょ――男は――」
「そんなの、人よって違うでしょ――」
嫌味ったらしく男好きする格好を何故自分に見せびらかせるのか――。
普通に制服姿で良かったものを、ゴスロリファッション――今時の、お洒落な出で立ちでもない、まるでルナに逢い、ルナと「語らう」為だけに用意したものとも解釈可能な女の周到さ――。
故に、苛立ちと根拠のない敗北感がルナの魂で加速され、渦巻く――。
「あなたも、こんな格好をしてみたら――」
「嫌よ――」
「融通の利かない女ね――あなたの身の振り方次第でテルくんは救われるし、恋人同士にだってなれるのに――」
煮え切らないルナを哀れみの瞳で捕らえ、坦々と女は言葉を紡いだ――。
「恋人って――別に私はそんなつもりじゃ――」
何処かよそよそしい心で、言葉を濁すルナ――。
「それじゃぁ、私が頂くわ――」
ルナとの距離を詰め、柔らかそうな耳たぶに卑猥な思惑を吹き付ける――。
手練れた女の妖しい誘惑に、ルナの意識は一瞬遠退く――。
「女を堪能させてあげるわ――」



