琴音が凛と立ち上がり、厳粛な口調で語り出す――。
「動議案件は、彼の学院内における今後の処遇についてですが――」
一旦話を途切らせ、委員会の反応を伺う琴音――。
突然の動議案件に、戸惑い、押し黙る委員会メンバー――。
「続けて下さい――」
切れ味鋭いミレイの声が、生徒会室に冷たく響く――。
「当学院も本年度からの共学化に伴い、男子の募集、受験、一定の合格者を選出し、概ね想定通りでしたが――」
「残念ながら、入学辞退者が続出し結局、男子の入学者は一名のみという、非常に残念な結果になってしまいました――」
「彼の精神的負担を鑑みるに、このまま当学院に在籍して得るものがあるのか――と危惧し、これから述べる動議案件を生徒会の議決にかけて頂きたく皆様にお願いするものであります――」
そして琴音は、勝ち誇った目で核心を突く――。
「まず、彼と学院の間で締結された、特別付帯条項について説明させて頂きます――」
「くっ――――」
彼の眉と心が歪む――。
ざわつく室内――茜、ルナも、動揺混じりの表情で彼を見る――。



