「しかし、あの先生には参るよ――」
「ふふっ、ホームルームの事ね――」
茜が彼の動揺を思い返し、笑う――。
「あのねテルくん――男の人ってやっぱり、そうなのかな――」
「何がだ――」
「そ、その、夏服の薄着になった女の躰って、興奮するの――」
全身が桃色に染まる茜――。
「いやいや茜、あれはミナの妄想っ――あいつはいつも極端なんだよ――それに乗じて煽る繭も同罪だ――」
「そうなんだ――」
「でも、強ち的外れでもないかな――確かに今日、皆の夏服姿を見てちょっとドキッとしたし――」
「茜、男なんて単純さ――少し髪型が変わっただけで、何かあったのかなって想像するし、もっと下世話に言えば、靴下をニーハイソックスに変えただけで、興奮してしまう馬鹿で愚かな生物なんだよ――」
男の「性分」を正当化する様に声を取り繕い、茜に説く――。
「じゃあ、私のストレートや三つ編みお下げも、興奮する――」
桃色の情で彼を見つめ、茜が仕掛ける――。
「おいおいっ、茜までミナと繭の真似事はやめてくれ――」
胸を押さえ、息を吐く――。



