「椿組に行った私の友達から聞いたけど、彼女が入学する前から既にファンクラブが設立されてたって話だよ――」
「むふふっ、繭ちゃん大正解っ――更に言うと、麗しの氷女って通り名も、その時に用意されたものなんだよ――」
「まぁ、彼女達も馬鹿じゃないから目立った行動は控えてるけどその分、巧妙で狡猾だよ――ファンクラブの存在も秘密裏で、ルナちゃんの迷惑にならない様に立ち回ってる――」
「あたしもまだ、構成員、首謀者が誰なのか掴めていない――このクラスにもいる可能性は高いよ――」
マリネが、厳しい目で秋桜組を眺める――。
微妙――。
マリネが彼に言った真意は、ルナの背景とファンクラブの存在を示してのものだろう――。
彼が、ルナに謝る事にマリネも異存はない――あわよくば、彼やミナ、繭そして茜とも親しくなって欲しい――。
ルナと衝突し、気絶してしまった彼に、ブレイクスルーの可能性をマリネは見たのだろう――突破口は同性ではなく、異性にこそあると――。
相互理解が叶えば、ルナは心の扉を開き、心強い友となる――。
マリネの想いは、それ故に困難――。



