マルメロ


柔らかい笑顔をミナに向けるマリネ――。


「やっぱり、謝った方がいいよな――」


「むーん、それはどうでしょう――微妙だなぁ――」


彼の想いに、複雑化したマリネの表情と言葉が、「氷女」の扱いの難しさを物語っている――。


「儘ならないなぁ――」


繭が呟く――。


「いやいや繭ちゃん、ルナちゃんもわかってるんだよ――自分も悪いって事はね――」


「でもルナちゃん、ちょっと意固地だから、こんな状況になって逆に身動きできなくなったんじゃないかなぁ――」


「あたしも最初は拒否されたけど、諦めないで話しかけ続けたらある時、ちゃんと受け入れてくれたよ――」


「ルナちゃんはねぇ、本当は凄く可愛いんだよ――名家って立場上、気丈に、冷たい感じで振る舞ってるけど、気の許す相手には、じゃれてきたり、女の子の愛しさを見せてくれる――んんんっ、ルナちゃんの真の魅力、テルもミナちゃんも繭ちゃんも、わかって欲しいなぁ――」


意地らしく躰を揺らし、両足をばたつかせながら、ルナの愛しさを説くマリネ――。


「問題はね、ルナちゃんの信者達だよ――」


マリネが呻いた――。