重苦しく、停滞しそうな空気と気の流れ――。
「投票結果を発表します――」
凛としたミレイの声――。
示された結果に、歓喜、安堵、平穏、懐疑、落胆、絶望――様々な「念」が人間の躰から放出される――。
生徒会による緊急動議の議案は、反対多数により否決された――。
された――よりは、否決しかなかった――という表現が適切かもしれない――。
ルナが意思を示し「ファンタジー」が広まった時点で事実上雌雄は決した――。
否定派にとってルナは憧れと彼女らの「化身」であり、性の対象であり、姉であり、妹であり、扱いやすい「偶像」でもある――。
ルナがいない学院など、虚無――。
それは――困る――。
週末を費やした「腹芸」は無駄骨となった――。
結果、否定派は自主投票を「強いられ」反対票を投じた――。
その中には、寄付金がなくなるという妄想を鵜呑みにした「大人達」の黒い思惑も少なからず介在している――。
が、否定派も一定の存在感を示す必要があった――。
僅かに残った「重鎮ら」が賛成の意志を貫き、派閥の在り方を誇った――。



