「この書類は私で止めておきます――ルナさんもその為に私に見せたのでしょう――意図はわかりました――」
「けれど――」
「臨時生徒総会は、予定通り開催しますよ――」
幼げ容姿の中に棲まう、大人をも超越する「黒い」人格を表に現したミレイは、ルナの手札などお構いなしにその意図を摘み取り、言った――。
臨時生徒総会を無きものとするルナの目論見は外れ、ミレイと琴音も否定派の「住人」なのか――という疑念がルナの躰で蠢いた――。
が、賽は投げられた――。
ミレイもルナも引けない――。
二人は知る由もないが、この時点で幾つもの「尾ひれ」が産まれ、拡散している――。
粛々と臨時生徒総会は行われた――。
琴音が、議案を雄弁に語る――。
彼にも「弁明」の機会が与えられたが、拒否した――。
なるようにしかならない――腹を据えていたのだろう――。
荒っぽい表現だが、彼を「追放」する事に賛成――若しくは反対――どちらかを選択する投票が開始され「女達」と「男」は自らの意思を示す――。
ミレイ、琴音、書記、桜先生を含む三人の立ち会い役の教師がすぐさま開票、集計作業に入る――。



