姉妹校と結託し、吸収合併を画策している――。
実際に、姉妹校にはルナの姉がいる故に、ノアーク家がらみの「尾ひれ」は怪しい真実味を漂わせる――。
否定派は「制御」を失なってゆく――。
そして「末端」の生徒に辿り着いた物語はこんな話だ――。
実はあの「衝突事件」以前から、ルナと彼は既に恋人関係にあり、最近になってルナの妊娠が判明し、否定派にうんざりしていたルナと彼は、今回の件に乗じて学院を去る決意を固めた――。
妊娠は両家に報告済みであり、彼はノアーク家の婿養子となり、スイス本国で「カネ」の心配のない生活を送る――。
否定派への「報復」として、経営権を握り、まだ輝きを失なっていない学院ブランドを欲しがる「奴ら」へと売り飛ばす――その先の学院が辿る道など、ノアーク家が知った事か――と――。
これが、尾ひれが産まれ、真実が歪曲され、興味本意に拡散し、集約されて形成された「ファンタジー」である――。
しかし、真実は簡素で「穢れ」がない――。
単にルナは、学院を去る書類をミレイに手渡した――それだけの事――。
ルナ自身に過激な画策など、なかった――。



