間に合え、間に合え!!
グラウンドの反対側から走り出す。

もう颯は最後のカーブを曲がった。


間に合わない―!!


あいつらのニヤニヤとした顔が見える。
させるかぁぁ!!


「ちょっとあれ」
「何震えてんだよ、これであいつは怪我をってうわぁぁぁ!?何か凄い形相で走ってきてる奴がいるー!?」
「これで終わりだー!!」

あたしの蹴りが五人のうち一人の顔面に決まった頃、颯は一位でゴールした。