風を切って走るのが大好き。


小学校のころから陸上部長距離。


県大会までいったこともある。


走っていると、嫌なことを全部忘れられる。この時間が大好き。


にしても夏は夏。だるいっす。



部活が終わって家に帰ろうとすると、下駄箱に司がいた。



「また千夏じゃん。部活おわったのか?」

「またってなんだよw」


「あ?どーでもいーだろ。終わったのか?」


「あ、うん。終わった。」


「じゃー花火買いにいこーぜ。他の奴らみんな男テニと女テニだから合宿だろ。帰ってくんの夕方だから、買っとけっていわれた。」


「なるほど。いーよー。あしただもんね。花火。」


「そー。たのみだな!」


そう言って嬉しそうに無邪気な笑顔をみせた。司は笑ったら、というか喋るだけでもえくぼができる。



その笑顔を見ると心があったかくなる

司の笑顔は大好きだ。



「うん!たのしみー!」


そして私たちは14時にちかくのスーパーに集合して花火を買う約束をした。