僕たちは次の日にまた病院へ行った。

「勝利君、廉君、あやみちゃんおはよう。」

「小瀧先生!おはようございます!」

小瀧先生は舞香の担当の先生。

「舞香ちゃんは目が覚めて元気だよ。お母さんも今来てた。会いに行っておいで
 」

「はい!」

きみの病室317号室の前まで来るときみの元気そうな声が聞こえた。

ドアをノックすると『はい』と声が聞こえた。

ドアを開けた瞬間あやみが

「舞香!よかった~~!!」

と元気よく抱き着いた。

「あやみちゃん!廉君!と・・・二人の友達?」

「えっ・・・?」

「初めまして。蜷名舞香です。よろしくね。」

「舞香?何言ってんの?あんたの「初めまして!!」・・勝利君?」

「初めまして。小古間勝利です。こちらこそよろしく。」

「勝利君かぁ・・。あたしのこと舞香って呼んでね。」

「うん!!」

ほらこの感覚懐かしい。『舞香って呼んでね。』ってきみと出会ったころにも言われた。

「舞香。あら、あやみちゃん!廉君!勝利君!」

「えっ?お母さん勝利君と知り合い?」

「なーに言ってんの!あんたの・・・」

そこまで言うとはっとした。

「あんたまさか・・」

僕のほうを舞香のお母さんは見た。

僕が首を振ると

「さっき廊下で会って荷物を持ってくれたの。ね?」

「あ、はい」

『そっかー!』なんて言いながら笑ってるきみ。

違うよ。僕はきみの彼氏だよ。