あの後から蓮夜は
私にそっけない対応だった

GW終わってからも

そして、蓮夜はバイクに乗ってること
を、知った

夜には必ず出て行く




飽きちゃったのかな、私に




「‥…杏璃?」

「ん?」


玲奈が話しかけてきた


「蓮夜となんかあった?」


「あのね、私が‥…強がっちゃって
それを、蓮夜が自分せいだと思ってて
距離‥…置いてるって言うのかなぁ‥…」


「‥…自分が悪いってわかってる?」


「自覚してるよ、私が‥…悪いもん」

「そっか」

「どうしよう、玲奈」


玲奈は首を傾げて考えた


「あ、時雨に聞いてもらおうか?」

「なにを?」

「杏璃の事、どう思ってるか」



え‥…嫌いって言われたらどうしよう
嫌だ、怖い‥…


「嫌だよ‥…怖いもん」

「ほら、杏璃の癖‥…。
怖がってばっかじゃ前に進めないよ
現実見なきゃ事は進まない」



‥…自然と涙が出てきた


最初は、作り笑いみたいな
顔でいつもの態度だった

どんどん、エスカレートしていって


おはようもおやすみも言わなくなって



帰る場所が一緒なのに



ずっと一緒なのに



蓮夜は、いないみたいだった



「聞いてみて‥…蓮夜に」



「うん」



玲奈は部屋から出て行った