れいかを取り戻す日
今日は族として集まってるわけじゃない
仲間として集まってる
れいかは大切な奴だから
「よし、行くか‥…」
俺は車、時雨が単車に乗って
前に出て誘導する
暴走じゃねえから。まあ、見た目は単車の塊だけど交通ルールは守ってる
れいかがいる族のたまり場についた
おれが先頭に出た
すぐに、総長は出てきた
「単刀直入に言う、れいかを返せ」
「え~、返すわけねぇじゃぁん」
いつも、している
豪快に結んだ髪ではなく
綺麗に整ったツインテール
タンクトップにジャージじゃなくて
ピンクのフリフリの服
で、れいかは出てきた
俺を見るなりれいかは
「蓮夜、っ」
切なそうに叫んだ
れいかを拉致ってる族の総長は
れいかの頬を頬ずりして
「俺のれいかぁ、いっぱい
いいことしたもんなぁ」
と、へらへら笑った
怒り狂った俺は殴りかかろうとした
時雨がオレを止め
「れいか、お前ならそいつの
腕を振りほどいてこっちに来れるだろ?」
れいかは俯いた
「脅されてんだろ」
俺は、れいかにといかけた
「脅す?ははっそんな野蛮なこと
いてねぇよ~、」
へらへら笑うあいつのそばで
れいかはニコッとそいつに
微笑んだ
「れいか‥」
俺は、あいつに心がいったんじゃねえかと不安になった
「れいかは俺のもの
ほしければ、おまえの族‥…つぶして?」
「てめぇ‥…」
怒りの頂点に来た俺は
そいつに殴りかかった
これを合図に仲間たちは
一斉にあいつの下っ端の奴らに
飛びついた


