冷たい姫の憂鬱


ぱちっ!

私は目を開けた。

「良雨(らう)君」

「「良雨君!?」」

良雨君以外の一緒にいた人達は大きな声で叫んだ。

「うるさい」

「みーちゃん、相変わらず冷たいね…。ウフフ」

「良雨君、ウザイ。キモイ。この笑い、やめろ」

「ひゃははははは!良雨、誰だよ、この女!ウケるんだけど!」

「なんだこのキモ男」

「くくっ。あ~俺ね、瑠沢陽都(るざわやつ)で~す。よろしくねっ?」 

瑠沢……陽都?

へぇ~。