なんでかわからないけど、見た瞬間に、この人だ、って思った。 大袈裟かもしれないけど、オレは彼女に会うために生まれたんだとすら思った。 真比呂さんを見るたびに、胸が苦しくなって、喉の奥がギューッとして、なのにすごく嬉しくて、安心する。 最近ではこの気持ちがバレないように、平静を装うのが精一杯だ。 オレの中で、彼女の存在がどんどん大きくなっていく。